2024年4月20日土曜日

Forestella Again

 




私はアカペラのファンで、USAの ペンタトニックスPentatonix の大ファンなんだけど今はForestellaを毎日聴いている、CDに焼き付けて車の中でも、笑。

彼らは、いろんなジャンルをいとも簡単に(そのように見える)歌いこなす、パフォーマンスも役者よりうまいかも。

今回はソフトで、泣きの曲目をリストアップしてみました。

Reactionも、私の代わりに上手に説明してくださいます。

PITTA の歌声の素晴らしさ、天使の声、、、。ハーモーニーの完璧さ。世界中の人々を虜にしています。

Hijo de la Luna


最初聴いた時は、天使の美しい歌ぐらいの知識しかなかったのだけれど、調べてみると

すごく複雑な神話のような世界の歌だと知りました。

この動画の和訳から知ることができます。


アルゼンチンから Marita Arquer

が『月の息子』について詳しい説明をしてくれます。正に文化交流です、



Sarah Brightman の Hijo de la Luna はイマイチの感じ!



Forestella の Hijo de la Luna を上手に説明してくれるのがスペインの

Montse Bermudez さん、


声楽のプロなんだよね。


USA から Staying Off Topic


彼らの顔を見てください、可笑しいくらい私と同じ、笑。私、この人たちが好きなのです。Jamesが PITTA を美しい人と褒めたたえています。彼はお母さんから教養を受け継いでいるのです。


USA から RegenerationNationTV


人は、優しく美しいものに接すると幸せになれる、彼らの reaction はそう言っている。



さてさて、泣きの楽曲、Je Suis Malade


フランスのシャンソンからの引用だそうです、チョ ミンギュ のフランス語は素晴らしい、音からの感想ですが、Forestella はいろんな言語で歌います。英語、スペイン語、イタリア語、フランス語、どうもロシア語もあるようです。教養あるからね、そのうち日本語でもお願いします。

Forestella はリメイク(remake)してグループの質を高めているが、Je Suis Malade はフランスの若くして亡くなった(享年23歳)夭折の歌手 Gregory Lemarchal の Je Suis Malade に触発されたに違いない


彼の歌唱力は筆舌に尽くしがたい。彼の SOS を聴いたら言葉をなくすでしょう。


では、

UK から  Sir Hairless

この人もプロで、Ema と同じように、ピアノでキーを教えてくれます。すごく理論的、でも優しい情緒を持っているのよね。



またもや登場、笑

Staying off Topic


何をか言わんや、です


USA から  killermcknight 


二人とも、言葉を失ってしまって


最後に
UK  Sir Hairless White Night の素晴らしい解説を up しない訳にはいきません





今、人々の心の襞に入り込んでいる、Forestella 


2024年4月13日土曜日

PITTA

 



Kang Hyung-ho

カン ヒョンホ (姜亨昊)


『the Phantom of the opera 』を一体何度見るのだろうか?

何回見ても同じように感動通り越してしまう。笑



youtubeで reaction ものを見てると時間の過ぎるのを忘れる、笑。

リクエストに答えて、送られてきたURLをクリックして感想を、分析をして共有する。
Internet 時代特有のコミュニケーション形態。my favorite tool


私の一番好きな Reaction
アルゼンチンから Ema Arias

彼はボイスコーチらしく、かなり専門的に分析してくれます。早口のスペイン語は慣れると心地良くなります、笑。

2024年3月26日火曜日

forestella



つい、forestellaを聴いてしまう、駄目!今、中毒です。

韓国のクロスオーバー男性四重唱ボーカルグループ、forestella。


クラッシックボーカルの チョ ミンギュ (趙旻珪)、彼のテノールは絶品。



さすが正統派のテノールいつも感心する、絶対安心音(こんなことばあるのか?)。ソウル大学の大学院声楽科を卒業、数々の賞を受賞している。グループのリーダー。



スピードスケートの世界チャンピオン、キム ヨナと結婚したバスのコ ウリム (高祐琳)
も素晴らしい



低音でグループを下支えしている。表情もスマートでかっこいい!やはりソウル大学の声楽科を卒業し、多くの賞を受賞している。現在兵役に行っている。早く元気で帰っておいで。


私のお気に入りは、テノールとソプラニスタのカン ヒョンホ (姜亨昊)、



彼の声を聴いた途端歯車が外れ、別世界にワープする感じ、笑。男性の声で歌っていたと思うと、突如、ソプラノの信じられない高音で、女性が登場する。オーバーな表現だけれど、涙が出てくるんだよね。彼はファルセットでなく、地声で急にサラブライトマンに匹敵するソプラノで歌い上げる。ロックボーカリストだけあって強烈なパンチで向かってくるんだよね。釜山大学の化学工学卒業だけどなんか関係あるの?

カン ヒョンホの男女二役の [ Phantom of the Opera ] は信じられないショートオペラ。




ミュージカル俳優の ペ ドゥフン (裴斗勳) はstandardでグループを支えている。彼のnormal があるから他の個性が生きる。そういう支えの存在である。ソウル芸術総合学校で演技を学び、ミュージカルに出演していたらしい。普通の ペ ドゥフン。一番のハンサムだけどね。





1983年のEuryThmics の [Sweet Dreams]




が forestella の [Sweet Dreams] に変身



1973年の Jim Croce の [Time in a bottle]



が forestella の [Time in a bottle] に変身


当分、この中毒は治まりそうにない。



forestella を堪能できるこの動画は、KBSの公式チャンネルから放映されている。
韓国が、forestella を国の文化的柱の一つと考えているからである。






2021年2月21日日曜日

Mishima: A Life in Four Chapters


三島由紀夫と楯の会のメンバー


1985年、日本とアメリカ合衆国の合作で作られた三島由紀夫に関する映画である。残念なことに、諸般の事情で日本での公開はない、DVD化もされていない。


監督は『タクシードライバー』の脚本家ポール シュレイダー、製作総指揮にはプランシス フォード コッポラジョージ ルーカスといった錚々たるメンバー。


多くの人がそうであるのかどうか分からないが、私の場合、彼の小説を読む前と後で、三島に対する理解が全く違ってしまった。ロココ調の豪邸やボディビルやら卑猥なマゾヒスティックな写真からくる軽蔑から、読後の芸術家三島由紀夫に対する感動。


さて、米国人は三島をどう理解するのか?また、私は時を経てどのように三島を受け入れられるのか?


たまたま、YouTubeで『Mishima』全編(120分)を観る機会に出くわした。画像は悪いが全て観ることができた。現在は観ることができないようです。 

Mishima



タイトルの通り、4つの章に別れている。


第1章 beauty (美) 『金閣寺』の主人公吃音の 溝口 を坂東八十助

第2章 art (芸術)  『鏡子の家』の美貌の役者 舟木収 に沢田研二

第3章 action (行動) 『奔馬』神風連たらんとした割腹自殺する 飯沼勲 役に永島敏行 

第4章 harmony of pen and sword (文武両道) 市ヶ谷駐屯地でのいわゆる三島事件(1970年11月25日)、三島を緒形拳が演じる。


この4章と三島の生い立ちから割腹自殺までを巧みにシンクロさせ、ナレーションを『ジョーズ』の俳優ロイ シャイダーが担当している。(この部分は英語)



第4章以外は舞台装置風の美術装置で、石岡瑛子が担当しているが、陳腐さが際立って映画として受け入れられなくて困った。映画はあくまで現実の再現であるという私の映画哲学に反した。


監督は、第2章を『禁色』を使いたかったのが遺族側の承諾が得られず、『鏡子の家』になったらしい。確かに美貌のマゾヒスト舟木収では不足だと思う。三島はマゾヒストであり、ナルシストであり、ホモセクシャル、いや彼は子供ももうけているから、今で言うところのバイセクシャルなのだから『禁色』を使えなかったのは残念というほかない。



最近、蜷川実花監督による『人間失格 太宰治と3人の女たち』を観たが、女を巻き込んで入水自殺した太宰治と、男を巻き込んで割腹自殺した三島を同じ線状に見てしまうのは間違いだろうか? その映画の中で、三島由紀夫が登場して太宰治を痛烈に批判していた。太宰治の返答が、「だって君は僕が好きだからここにいるんじゃないか」だった。



今回映画を観ていて、楯の会の制服はかなり美しいと感じた。兵役も免除になった彼が、個人の軍隊だといって楯の会を結成したことに違和感を覚えるが、美しい制服に憧れて楯の会を結成したと考えても彼のダンディズムに由来するとみる事もできる。



それにしても計画的な割腹自殺の衝撃は何の判断をも拒絶している。



色々な不都合を抱えても芸術家は芸術至上主義で生きながらえられる、としか言えない。



三島由紀夫VS東大全共闘






2020年7月5日日曜日

蜘蛛の巣を払う女








スウェーデンの推理小説家スティーグ・ラーソンによる人気小説、シリーズ『ミレニアム』の4部『蜘蛛の巣を払う女』の2018年アメリカ版映画化 。



スティーグ・ラーソン
スティーグ・ラーソン


監督はウルグアイ生まれのフェデ・アルバレス、『死霊のはらわた』『Don’t Breathe』などホラー映画の監督さん。

主役リスベット・サランデルにクレア・フォイ、製作総指揮にデヴィッド フィンチャーも参加している。


『ミレニアム』は
ジャーナリストであったラーソンがパートナー エヴァ・ガブリエルソンと共同執筆した小説である。本国スウェーデンでの人気のみならず世界30か国で翻訳されるベストセラーである。


『ミレニアム』の
オリジナル三部作は
第1部『ドラゴン タトゥーの女』
第2部『火と戯れる女』
第3部『眠れる女と狂卓の騎士』

続編三部作は
第4部『蜘蛛の巣を払う女』
第5部『復讐の炎を吐く女』
第6部『死すべき女』



今回私が観たのは第4部『蜘蛛の巣を払う女』。

第1部『ドラゴン タトゥーの女』は2011年アメリカ版を観た。
デヴィッド フィンチャー監督、リスベットにルーニー マーラーだった。彼女に色気がないのが不満。









第3部『眠れる女と狂卓の騎士』はスウェーデン版、リスベットにスウェーデン女優ノオミ ラパス。現実的すぎて魅力に欠けた。





眠れる女と狂卓の騎士


第4部『蜘蛛の巣を払う女』はアメリカ版、リスベットにクレア・フォイ。
私は、今回観たクレア・フォイのリスベットが一番好き!映画の中のリスベットは孤独で文学の主人公だった。


リスベットにクレア・フォイ




ミカエルにスヴェリル・グドナソン


今回のミカエルは存在感がなかったけれど、スティーグ・ラーソンに一番似ている、笑。


異常者である父、ソ連KGB元工作員による虐待をトラウマに持つ過去を体現していて彼女の異常を納得出来た。この虐待の一つが最後の妹からの虐待なんだろうと想像する。性的異常者のする行為を監督は知っているんだよね。
sisterの要求も異常だよね。二人とも父親のトラウマから抜けられない、この悲劇性が第4部『蜘蛛の巣を払う女』を文学たらしめている。




ラーソンは18才から亡くなる50才までガブリエルソンと生活を共にしている。

『ミレニアム』でリスベットは、性的暴力によるトラウマを抱えて生きていることが小説のメインモチーフになっている。このモチーフはラーソン自らの目撃経験によるところが多いらしい。

彼自身は反人種差別、反極右を掲げていたため、ガブリエルソンを守るため婚姻関係を結ばなかったと伝えられているが、彼の遺言がないため、死後小説の著作権で揉めていることを考えると、彼の意志は曖昧だったとも考えられる。ラーソンが小説の発売も、成功も知ることもなく2004年に亡くなったことも不幸を助長している。