2016年11月21日月曜日

ブルックリン Brooklyn

エイリシュとトニー


ブルックリン』(Brooklyn)2015年制作のドラマ映画。

2009年にアイルランド人小説家のコルム・トビーンが刊行した小説『ブルックリン』が原作。

監督 ジョン・クローリー(John Crowley)
脚本 ニック・ホーンビィ(Nick Hornby)
エイリシュ・レイシー役 : シアーシャ・ローナン
トニー・フィオレロ役 : エモリー・コーエン
ジム・ファレル役 : ドーナル・グリーソン
ローズ・レイシー役 : フィオナ・グラスコット

時代は1951年と1952年、アメリカ合衆国のニューヨーク・ブルックリン区に移民したアイルランド人の若い女性の物語。アイルランドと米国の間で揺れ動く様を当時の時代背景とともに描いている秀作。

第二次大戦後、敗戦国の日本と違い、経済的にも上り坂の米国をみると負けたのもよく理解できる。そんなアメリカ社会だ。
ファッション、特に水着なんかも時代を感じて面白い、CGだけが映画じゃないよね。








ブルックリン、入植当初はオランダ人、1950年代(映画によると)はアイルランドの移民が多かったらしいけど、聞くところによると、1980年当初は黒人が多かったみたい。住む人種も時代とともに変わっていくのね。

トニーがエイリシュに将来を語るのは、ロングアイランド、その当時はただの草原、ここに家を5軒建てて、3軒売って、後は君と住みたいと、そのうち人が集まってくるよと、確かに現在は高級住宅街、富裕層エリア。



ロングアイランドにて



高級デパートに勤めるエイリシュ
まるでマネの絵画



映画は上質な人間の喜び、苦悩が素直にえがかれていて、
人間っていいじゃない、と思える。

監督もアイルランド人、主演はニューヨーク生まれながらアイルランドで育ったシアーシャ・ローナンであり、ローナンの両親はアイルランド人である。

イタリヤ系移民のトニー役 : エモリー・コーエン意外はアイルランド人、イングランド系がほとんど。だから説得力あるわね。


ジム、エイリシュの母、エイリシュ



脚本をつとめたニックホーンビィはキャリー・マリガン(Carey Mulligan)主演の『17歳の肖像』も手掛けた。私、この映画も好き! 脚本がとにかくいい!上質な会話も何度涙したことか。私ってセンチメントなんだよね、笑。


エイリシュの姉のローズが突如なくなってしまうのだけれど、大変なゴルフ好き
で、彼女亡き後、ゴルフ仲間がクラブトーナメントにローズ杯をもうけるなんてのも、私好みなのよね。


映画、主演のシアーシャ・ローナンはアカデミー賞ほか多くの映画賞にノミネート
された。