ファーストシーンがオーウェンの未来図になるとは、、、。絶句!
スウェーデン版『ぼくのエリ200歳の少女』のハリウッドリメイク版『モールス』。
今をときめく話題の名子役 クロエ グレース モレッツ。 スウェーデン版は内容がおもしろそうだと思ったのだけれど、主演女優の女の子がどうも野卑で美しくないので観る気になれなかった。ハリウッド版は可愛いクロエちゃん。う~んこれは観たいとミーハーの私の映画の選び方なのだ。
恐い、汚い、ショッキングなスリラー映画は私の好みではないのだけれど、『ぼくのエリ200歳の少女』のリメイク版というのにえらく惹かれてしまった。いや~あ、怖いけど、おもしろい映画だった。鑑賞後は悲愴感なるものにせまられてしまった。人はここまで愛せるのかと。
CG効果の使い方もまさに適材適所で効果バツグン!
クロエ扮するアビーの父親かと思ったら彼氏(リチャード ジェンキンス)。彼氏の悲劇的な恋愛感情。可愛いと思ったら恐ろしく怖いバンパイア。いじめる側のしつこい攻撃欲望。いじめっ子というのも現実のスリラーだわね。
オーウェンもアビーの魅力の虜となって、彼氏の来た道を行くのだよね!そうやって200年生き延びてきた12歳のアビー。
年老いた彼氏(リチャード ジェンキンス)のリアルな存在を抜きにして『モールス』の名作化はありえないでしょう。オーウェンがはじまりで、彼氏(リチャード ジェンキンス)が終りなのだ。2人の子役だけでなく、リチャード ジェンキンスはまさに名優ですよ。
それにしても、この映画のタイトル『モールス』はいただけない。モールス信号は映画の中のモチーフの一部にすぎない。もっといいタイトルつけてよ!原題は『 Let Me In 』。映画のタイトルは観客動員に欠かせないツールよ!