Pierre Bonnard
1867-1947
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ボナールとマルト |
左にマルト |
マルト |
モンシャティと右端にマルト |
ボナールは1921年にルネ モンシャティを訪ね、ローマに滞在。 1925年8月にマルトと結婚後、9月にモンシャティは自殺する。
ボナールの絵の中に登場するモデルと思われるマルトの写真(ボナール撮影)
ボナールとマルト ル・カネの別荘 |
晩年の自画像 |
Bonnard |
★各絵のキャプションは説明のみ。
Pierre Bonnard
1867-1947
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ボナールとマルト |
左にマルト |
マルト |
モンシャティと右端にマルト |
ボナールは1921年にルネ モンシャティを訪ね、ローマに滞在。 1925年8月にマルトと結婚後、9月にモンシャティは自殺する。
ボナールとマルト ル・カネの別荘 |
晩年の自画像 |
Bonnard |
2011年にカンヌ映画祭で批評家週間50周年記念映画として上映された、フランス映画『My Little Princess』、邦題『ヴィオレッタ』(Violetta)。
私はイリナ・イオネスコ(Irina Ionesco)という写真家を知らなかった。
イリナ・イオネスコ(イリナ・ヨネスコ、Irina Ionesco、1935~ )
フランスの女流写真家。ルーマニア系フランス人。
1935年9月3日パリにルーマニア移民の家庭に生まれる。幼年期をルーマニア・コンスタンツァで過ごした後、再びフランスに戻る。1965年から写真を撮影し始める。
1977年、娘であるエヴァ・イオネスコをモデルに写真集「鏡の神殿」(Temple aux miroirs)を発表しセンセーションを呼ぶ。
イオネスコの作風はシュルレアリスムとバロックの混沌と批評され、独特な世界観から賛否評論の評価がある。
2012年11月12日、娘から、子供の頃のヌード写真撮影およびその出版について、20万ユーロの損害賠償と写真返却を求める裁判を起こされた。
写真家の著作権と被写体の肖像権の争いは複雑である。80才(2015年現在)の母親に対するすごい仕打ちだと思うけど真偽のほどは他人には解らない。
1977年にフランスで発売されのちに日本でも販売された少女ヌード写真集「エヴァ」が出版されたが、その被写体の少女こそがエヴァ・イオネスコ監督自身。
1965年パリ生まれ。写真家イリナ・イオネスコの娘で、4歳から13歳の間に撮影をした1977年の写真集「鏡の神殿」で世界中に名の知られるロリータ・アイドルとなり、史上最年少の11歳で PLAYBOY の表紙を飾ることになった。その後女優として60本以上の作品に出演し、2011年ついに『My Little Princess』で監督デビュー。
Eva Ionesco |
実の娘エヴァを4歳から13歳の間に撮影をした写真集「鏡の神殿」(Temple aux Mirios)を1977年に発表し、センセーションを巻き起こしたらしい。なるほど内容からすると、多いに想像できる。 実際写真の一部を観ると、堂々としたモデルに妙に納得してしまう。映画の少女はとても可愛く、妖艶で美しい。実際のエヴァは野卑で品性に欠けるところがあるが、その野卑さが独特のエロチシズムを醸し出している。ポルノかアートかで論争になったらしいが、ポルノでもあり、アートでもある。アートもポルノを包み込んで存在しているのだから。
Evaより |
第64回カンヌ国際映画祭に出品された際には、本作が児童ポルノにあたるかどうかが議論され物議を醸したらしい。確かに「うん、これちょっと」とドキリとする。
Evaより |
Evaより |
イリナ・イオネスコは、画家としては成功しなかったが、1964年画家のコルネイユから ニコンF をプレゼントをされたことから写真家としての才能を発揮して行く。
Nikon F |
確かに映画の中でNikonとはっきりわかるように描写されていた。
世界のNikonですね。
映画は10才の娘ヴィオレッタを被写体に、退廃的でエロチックな写真を撮るシーンがこれでもかこれでもかと続く。子供のヴィオレッタが撮られる毎に刻々と大人風に変身していく。あくまでも大人風であり、大人ではない。発育不全の胸をもつ子供が妖艶な美少女と変化していく様を本作がデビューとなるアナマリア・ヴァルトロメイが熱演。とにかく実際のエヴァよりずーと美少女。
美しいだけでなく、後半の母親との心理的葛藤の表現もみごとなもの。この映画が見世物的に終わることなく心のひだを描けるのも、いつわりなく母親のトラウマを衝撃的に差し込むから。小説でも、映画でも事実に勝るものはそうあるものではない。
アナマリア ヴァルトロメイ |
アナマリア・ヴァルトロメイ(新人)
1999年ルーマニア生まれ。フランス国内で行われたオーディションでは何か月も該当者が見つからなかった娘のヴィオレッタ役は、父親の進めでルーマニアから応募した彼女が見事に掴んだ。
写真集『Eva』 |
写真集「エヴァ」
女流写真家のイリナ・イオネスコは、実の娘エヴァが4歳から13歳の間に撮影をした写真集「鏡の神殿」(Temple aux Mirios)を1977年に発表した。バロック的審美性で貫かれた官能的な写真集は、バロックエロスの寵児としてもてはやされ、高い評価を受けた。しかし、作品が広まっていくにつれて愛娘をロリータ・セックスのアイドルに仕立て撮影を行ったイリナの作品は「洗練された悪趣味」とも評され道徳と倫理をめぐってフランスのみならず、アメリカ、ヨーロパ、日本でも大きな話題となった。しかし、シュルレアリスムとバロックの混沌とした写真は世界中で今なお高い評価を得ている。そんな世界的な評価の高さも手伝い2004年には初めて1冊のモノグラフにまとめあげた写真集『エヴァ』が日米で同時出版されたが、北米市場における流通トラブルにより米国版元が突然事業閉鎖。作品集は世界の市場から消え去り、写真集そしてエヴァのシリーズは再び幻の存在となる。その後はプレミアとなって取引されていた。しかし、その様な背景から増刷を望む多くの日本のファンの為に、2011年には日本語限定復刻版が発売された。 (Art Impressionより)
現在でも希少本として、人気があるらしく古書店などで50万円ぐらいの価格で出版されている。写真集としては破格の値段でしょ。しかしこんな写真家がいたことを何故知らなかったのだろうか?