2013年1月22日火曜日

プロメテウス

  movie-10 Prometheus 



冷凍休眠中のショウ



 宇宙船プロメテウス号の旅は、壮大な人類の根源への問いかけ。
 おそらく、生物は神によって創造されたものでなく、極めて簡単な原始生物から進化してきたものである、というダーウインの進化論からの援用だと思う。

 洞窟の中の奇妙な生物は、ミミズ様のものからタコらしきものに変容していく。実際なら、何億年も経てきた進化が、映画だからほんの数分で進化しているらしい。いかにも映画のおもしろい変様。


エンジニア
 ダーウインは大胆不敵で革新的な論説を残したけれど、地味で忍耐を要求されるミミズの研究から導き出されたものと想像できる。

そういえば、エイリアンは最初べとついた緑の液体の中のミミズ様のものだった。また滅亡したエンジニアの身体から蘇生したエイリアンは、ミミズからタコそして人間の四肢、恐竜の顔を持つ生き物へと変貌していた。その先の変様は人類の歴史を辿る。



エイリアン

 高度に発達したテクノロジーを駆使する人間が、何故原始生物のエイリアンに簡単に負かされてしまうのだろう?
 





 プロメテウス号が行き着いた惑星の風景は荒涼とした禁欲的なもの。おそらく監督の出身地、イングランド北東部 タイン アンド ウィア (Tyne and Wear、タイン川とウィン川の河口部の町、サウスシールズ)に由来しているだろう。





 私が愛好するオンラインゴルフゲームWGTで、UKのリンクコース St Andrews Links (監督の出身地より北上、Scotlandに在る)、Royal St.George's Golf Club(ドーバ海峡そばのKent州に在る)によく似ている。木が一本もない荒涼としたこれらチャンピョンコースは、まるで月の表面のようなfairwayだらけなのである。この寂しくしかし懐かしさの感じるゴルフコースが私のお気に入りなのだけれど。



アンドロイド David 8


 この映画の my favorite sceen は、洞窟内でアンドロイド David 8(Davidを演じる Michael Fassbender は私のお気に入りです)が操縦する銀河のホログラフの virtual sceen。3D効果を最大限に使って映し出される立体的銀河宇宙は、アンドロイド David8 の冷たい悦びとレーザー光線の輝きが異様にマッチして得も言われぬ陶酔に陥る。








監督は1937年生まれだから、75才になるけれど
リドリー スコット
はとにかくカッコイイ!!